『大林宣彦の映画談議大全『転校生』読本―ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、…』
大林宣彦の映画談議大全『転校生』読本―ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、…posted with amazlet at 09.01.21おすすめ度の平均:映画以上に泣けてきました。
18切符が一回分余っていたので、休日を使って尾道に行ってきました。といっても、滞在時間は2時間ほどw 電車乗るの好きだから別にいいんです。やっぱり全然退屈しなかったしw
良い具合に晴れてて、空も風景もキレイでしたし。海も見えましたよ。山陽本線では、須磨あたりで海辺の情景が見れますよね。なんとも切ない、さびしいカンジのする真冬の瀬戸内海。
平日だったので、人もおとなしく日常を抱えていてね。そういうところに風情がありました。
旅は平日に限るな。
休日の喧騒も、それはそれで捨てがたいものがあるけど、ガキっぽいというか、情緒に欠ける。お子ちゃま的な元気の良さもいいんだけど、なんていうかもっとふいんき(ryを楽しみたい時って、あるじゃん?
ホントはどこに行こうか直前まで悩んでたんだけども、不意に小沢健二の3rdアルバムの冒頭の曲が浮かんだので、ああ、尾道に行こうかと。
ちょうど、時間帯的に夕日を見に行くタイミング。千光寺公園の展望台から、冬の夕日を眺めたい。そんなふうに思って、ごくごく軽い気持ちで出かけたのでした。
真昼に大阪を出た。スーツ姿のサラリーマンやら、移動中のOLっぽいお姉さんやらが、日常を抱えて座席にポツリとたたずんでいる。オレと同じように電車に揺られているが、オレは日常の外にいるから、彼ら彼女らを眺めることが、ただただ無心におもしろいのだ。
途中姫路でえきそばを食べて。そこからは時間帯的に、中高生たちが学校を終えて駅に群がっている。なんていうか、あまりにも平日的な風景。群れをなした女子校生はだらしないほど女子校生で、奇声を上げたり車内の通路にヘタりこんだりしている。ECD曰くタリーちゃんたち。
オレはといえばそれらを眺めつつ、車窓からの風景をビデオに撮って遊んでいた。
で、5時頃に尾道についた。もうすでに夕日は沈みかけている。急いで千光寺を目指し山を登るも、そこは三十路、息が続かねえ。それでもなんとか15分ほどで登りきる。
でも、ちょっと遅かったw すでに夕日は雲の陰へとまわり、空にはただただ真珠色の雲が散らばっているだけなのだった。あーあ。
んで、黄昏せまる中、猫たちと戯れつつ体を休め、さっさと下界に下りる。まあ、上りも下りも、坂道は尾道なのですよ。ヘンな看板とかとっとと外せばなおイイと思うけど、そういう勘違いしちゃうのもイナカもんのなせるワザだよね。とてもとてもとても愚かしいとは思うけれども。
しまなみ街道しまなみ海道ができた時点で、尾道はしまなみ星人に占領されてしまった説。経済功利の世の中を望まぬヤツはいないと思っているらしい。そのおかげで、もうあの風情ある駅前や海辺はないのだ。あーあ。
とりあえず、腹がへったので、つたふじでラーメンを食べる。きっぷの良さそうなオヤジさんが腕を振るい、娘さんが皿を洗っている。はじめて入ったが、とても良いふいんき(ryのお店だ。いかにもラーメン屋という風情がいい。常連客とオヤジさんが、インフルエンザの話をしていたりする。
尾道ラーメンと言えば朱華園だが、あそこはどこかヨソ行きの顔をして行くお店だと思う。日常によりそうように、つたふじはできている。フラリと一人で店内にもぐりこみ、つるりとラーメンを食べて、そそくさと帰る。最後に「ごちそうさん♪」とか笑って言って。皿洗いの女の子に「ありがとうございました♪」って言ってもらって。
お店を出るともう空は真っ暗だ。商店街をブラブラして、ハイもう時間切れ。あわてて駆け込んだ本屋で、上に紹介している本を買って、帰りの電車でむさぼり読む。実はまだ半分くらいしか読んでいないのだけど、まあこんな文章がモーレツに書きたくなる本なのです。