アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

勝手に\(^o^)/オワタ宣言とはm9(^Д^)プギャー(追記しますた)

 というワケで、やっとこさ信号機ことWorld IZ 3D氏の新曲がきたわけだが。

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 また同じ路線で、正直飽きるよと途中までは思っていた。でも、これが意外と面白いと感じてしまったんだな。なんでだろう?


 とりあえず、これまでの3Dの主張をまとめてみると、HIPHOP論としてはこういう展開を見せています。

 →1曲目:「(ニコラップに対して)それhiphopじゃねえだろ」「教えといてやるよhiphopというメタ構造」、自らを「hiphopの申し子」と豪語。
 →2曲目:HOOKの「『hiphop』は文化であり哲学であり在り方/ジャンルやラップのことだと思ってる勘違いが何語る?」をはじめ、全面的にHIPHOP論を展開。「ラップを表現にまで昇華したhiphopには敬意を払うべきだろう」。
 →3曲目:「俺はhiphopすら疑う/まず自分自身を疑え」。「hiphop」<「表現」、「哲学だけがそれ自体を疑いえる学問」、ゆえに「始まりの思考法」として「哲学」こそが「考え得る中の一候補」。

 フレーズ個々で見ちゃうと「矛盾してね?」って思わず言っちゃいそうなんだけど、自分=hiphopの申し子、ゆえに自分自身を疑う=hiphopを疑う。それを哲学としてやるんだ。何のために? 己の表現のために。このあたりのストイシズムというかダンディズムというか、信念を感じさせる一貫性というか、筋と通す仁義感じるっていうか、やせ我慢がハードボイルドの基本というか、武士は喰わねど高楊枝というか、なんかちょっと大人っぽい部分は、魅せるものが確かにあると言わざるを得ません*1
 でも、これで最後って部分がなー。そこだけ釣りなの? だれかDISゲーム続けようZEっていう気骨のあるニコラッパーはいないの? 全力で釣られてやんよ!とかさあ。
 ま、そんなこというと、お前がやりゃあいいじゃんって言われるんだろうなあーwwwww


 曲の冒頭で「アンサーに期待したが、結局お前らはやるべきことをやらない二枚舌」と言っているけどさ、いったいどんなアンサーを期待していたんだろうなあ。また、期待通りにならないからってスネてるようにしか見えないって側面もなくはないんだが、このあたり本人どう思ってるんだろう。それとも、そこまで計算して釣りなのか。いやいや、主張からしてマジだろうし。うーんうーん。誰か返すヒトいるのかな。



 追記。
 いかん、もうちょっと書き足したい。…ので帰宅してから書き足します。



 と思ってたのに酒飲んで寝ちゃった…サーセンwww
 朝起きてみたら、きょほー氏がアンサー出してた。すごくうまくなっててビックリ!

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 でも、コメでも指摘があるとおり、どこか議論として噛み合ってはいない気がする。もちろん、ディベートなどではないのだし、噛み合わせる必要はないっす。「絶対に乗らないぜその土俵」ってきょほー氏言ってるわけだし。
 ただ、気になったので指摘しちゃうけど、「メッセージソングは伝えてからがメッセージソングだ徹底しろ」って言ってるんだから、アンサーはアンサーとして徹底すべきではないかな? 他の誰でもない、3D氏に届くアンサーを返すべきではないかな?*2



 今回の3D氏の曲をおもしろいと思ったのは、「まず自分自身を疑え」っていう表現を高めるためのメソッドを伝えようとしてる部分だと思う。こういった部分はもちろん今までの曲にもあったんだろうけど、ここまでストレートに響いてはこなかったんです、オレには(鈍くてすみませんorz)。
 で、ここまでうまいヒトでもマイク6年ももてなかった時期があるってことなんだよなー。おそらく自分自身を疑った結果、ドツボにはまってしまったということなんじゃないかと。語らずに語る空白の6年、ということではないかと思うんですが、どうでしょう?


*1:逆説をぶつけて止揚する弁証法的展開を多様してる、とか言っとく。 

*2:って、単なるリスナーがエラそうにサーセンorz