小玉ユキ『坂道のアポロン 1 (1) (フラワーコミックス)』
坂道のアポロン 1 (1) (フラワーコミックス)posted with amazlet at 08.05.15おすすめ度の平均:映画をみているような…
期待しています。
今読んでいて一番ドキドキする作家さんの最新単行本です。
すごくいいので、すごくいいとしか言いようがないワケなんですが、それだけでこの文章を終えるのもなんですので、蛇足になりますが語ってみましょうかね。
舞台は1966年、昭和でいうと41年になります。いわゆる高度経済成長の真っ只中ですね。東京オリンピックから2年後、大阪万博まであと5年ということです。まあ、より正確には、高度経済成長がある程度達成されて、それなりの安定感を見出しつつも、その負の部分(公害とか未だ消えぬ貧乏とか)がクローズアップされつつある時代、というべきでしょうかね。
主人公はメガネ男子の高校生でクールな超美男子。都会から地方の高校へ転校してくるんですが、クールを装う一方で対人恐怖症というか、ストレスがすぐに吐き気になっちゃうから、逆にクールを装いプライドを守るしかないっていう…まあわかりやすく言うと60年代のオナニーマスター黒沢なワケですwww
で、転校先の委員長が学校の案内をしてくれるんですが、これがソバカス少女でハートウォーミングなカントリーガール♪で、超直球でサイコーにカワイイワケなんです。主人公もすぐに胸キュンになってしまうワケです。王道の少女マンガ展開ですね♪
そいで、主人公はさっき言ったストレスからの吐き気があるから、それから逃げる場所が必要なワケなんですよ。そう、ちょうどオナニーマスター黒沢が、女子トイレで放課後ナニするように、彼にとっての避難所こそが屋上なワケです。ところが、屋上に行ってみると…。
まあ、これ以上は読んでみてください。とにかく委員長のりっちゃんにやられます。超萌え。主人公のカオルくんも好きですねー。後半には音楽ネタがあります。アートブレーキーのレコードなどが出てきたり、チラリとビートルズの『help!』ジャケが出てきたりします*1
んで、いいとこで引き。うーん、もっともっと読みたいぞー。*2