小玉ユキ『羽衣ミシン (フラワーコミックス)』
このブログ、一応ね、少女マンガの感想用にってやってるんですよね。いや、最近ちっとも読んでなかったり、更新サボってたりしてるんでアレなんですけど、一応ね、そうなんですよ。
最近はサボらずに、ビデオ編集三昧な毎日なんですが、あのー、知ってる人はわかると思うのですが、ビデオ編集するのって、結構時間かかるんですよ。レンダリングとかエンコードとかオーサリングとか。でまあ、そこらへんの作業は基本的に機械まかせにして、その間はメインパソコンが使えないからね、サブマシンのノートパソコンも調子悪いし(おそらくメモリーのせい)、[es]で2ちゃん見るのも飽きてきたし、何より一日中ひきこもりっぱなしの自宅警備員状態なんで、これじゃあいかんと思いましてね? 出かけてみたりしたんですよ、ウチの近所を。
部屋の中は冷房効果を高めるため、カーテンひきっぱなしでね、真っ暗なんですよ。時間もよくわからない状態。ま、土日はアニメとか見るんで、なんとかかろうじて、昼夜の区別がつくんですが、まあ、そんな生活ばっかしてたら、いくらパソコンいじるのが好きでもイヤになっちゃいますわな。
昼間外に出てみて思うのは、明るいなってこと。そして、美しいなってこと。そんな気分の時にですよ、上記の本と出逢ってしまったんですよ。これはもう運命でしょ?(あー、すみません、読み終えたばかりで興奮しちゃってるんです…)
ネタバレになっちゃうかもしれませんけど、鶴の恩返しの現代版だと考えてくれてイイと思います。いや、白鳥の恩返しなんですが。でも作中に説明っぽいことが全然なくてね、とにかくひたすらに美しく、初々しく、それでいてちゃんと屈折した心理とかも描けちゃうっていう、素晴らしい完成度なんですよ*1。
あのね、少女マンガフリークなら、おそらく高野文子さんの影響があるなってすぐにわかっちゃうと思うんだけど、それにしてもこんなにキチンと高野文子さんを消化してる人は初めてだなあ。コマ運びや、キャラのドライさ加減に通じるものがあるんだよなー。
あと、絵的には、魚喃キリコさんとか、マーガレットコミックスの頃の冬野さほさんとかに近い印象。その意味では紡木たくチルドレンの一人なのかも(とか言っちゃうと異論のある人もいるだろうなー)
ああ、でもそんな影響だかなんだかってのは、まあどうでもいいんですよ*2。この本、とにかく素晴らしいので、多くの人に読んでもらいたいです。
追記。小玉ユキさんのOfficial Web Siteはこちらです。