アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

タアモ『少女のメランコリー』

少女のメランコリー
少女のメランコリー
posted with amazlet on 07.04.22
タアモ
小学館 (2006/03/24)
売り上げランキング: 70415


 雨降りの日曜日。
 寝坊して、一週間のうちで唯一テレビを見る時間にテレビを見られず(´;ω;`)
 でもま、いっか。雨降りっても、穏やかなもんだし。気温も高めでむしろ汗ばむくらい。それに最近、日曜朝のゴールデンタイムからは微妙にご無沙汰してたしな。*1


 てなワケでカサさして、散歩がてら、前から気になってたマンガを買いに近所のブックオフへ行ってきますた。


 お店に入ってみたら、配置変えしててどこに少女マンガがあるかわからん状態。あれ?あれ??と迷いつつ、お店の一番奥に発見。ふうー。ワリと大きい店なので、さがすのに一苦労だよ。ウチの娘と同い年くらいお嬢ちゃんたちが真剣に立ち読みしてるのをジャマしないように、目的のモノをさがす。*2
 まずは志村志保子さんの処女単行本『ミシンとナイフ』をさがしまくりんぐ。しかし、当然ながら見つからず(´・ω・`) なんせ超レアだからなー。
 じゃあお次は、本日のメインターゲットをば。
 先日ナニゲに「わんだーらんど」っていうなんばにあるマンガ専門店(※本店は堺)によってみた時に、プッシュしてた作家さん、タアモさん。なんとなく好きな絵柄で、何かのたびに見かけては、ちょっとほしいかも…と思い続けて数ヶ月。いや、すぐ買っちゃえよと自分でも思うんだけど、そんなすぐには買わないのよ。なんか、キッカケとか縁とかが欲しいのよ。自分の欲に対して、素直になれないというか自信がないというか。あ、そんなことはどうでもイイっすね、ハイハイ。
 そんな(ってどんなよ?)タアモさんの単行本は、すぐに見つかりますた(`・ω・´)
 この方は今4冊の単行本を出していらっしゃるんですが、見つけられたのはそのうちの2冊目の単行本『少女のメランコリー』のみ。ナゼかこの本だけ3冊もあったので、一番キレイそうなのを選んでレジへ(←ヲタの基本行動っすなwwwww)


 ゆっくりと帰宅後、ダラダラとご飯食べたりネットで遊んだりしつつ、時間をかけて読みました。感想は…うーん、甘口だなあー。なんていうか、ケーキでいうといちごショートってカンジなんだな。いちごがちょっとすっぱいけど、でもハズレではないというか。表題作はモロにそんな感じで、ラストのまとめ方がちょっとゴーインにハッピーすぎて、うーん…。でも、短編としてはこうやってまとめるしかないっすか、そうっすか…てな印象。
 心の中のダークサイドを取り扱うのはむつかしいねー。他人と打ち解けられるなら、そりゃ胸のうちを思い切って話してみれば…てなことになるんだけどさ。世の中いろんな人間がいて、さまざまな思いがあって、気持ちの温度差だとか考え方や立場の違いだとか。それが角度を変えると悪意にもなるし、意志をもって悪意を行使することもある。だから、人は他人に対して予測できかねて躊躇してしまうし、うまくいくと思ってがんばってみてもダメな時もあるのだな。
 そのダメな部分を棚上げしてしまってるように見えるから、ゴーインにハッピーエンドにしたように見えちゃうんだと思ったんだよ。
 併載している他の短編はそうなってないから、なんとなくだけど編集さんのご意見からああいった終わり方になっちゃったという可能性があるなあー。まあ、あーゆーのやれば掲載時の印象はイイから人気出るのかもしれないけどね。ぼくはこの単行本の中では、「ピーターパン・モノクローム」が一番好き。展開や演出にいまいとつなところは正直あるけど、なんだかわからない焦燥感やら喪失感やらがあって、全体的にピリピリしてる。緊張感がある。
 というわけで、こういうテイストを基調にした、この人の長めの話が読みたいなー…とナイものねだり。


*1:とか言いつつニキニキと電王はわりと期待して見てるんだけどなwwwww ゆうゆう目当てで流してるプリキュア5は全然入ってこなくて寝ぼけて見てるってのがホントのところwwwww

*2:あ、ちなみにその時お嬢ちゃんたち5〜6人いたんだけど、そのうち2人はおおばやしみゆきさんのマンガを読んでた。やっぱ人気あるんだなー