アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

あけおめ

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 仕事三昧の年末年始。大晦日も元旦も朝から晩まで仕事仕事仕事。明日も明後日も同じ。部屋の大かたづけもままならぬ状態ナリ。
 せめて音楽でも聴こうかと、こないだ買ったレコードプレイヤーをなんとか配線してみたが、こいつにはフォノイコライザーアンプは内蔵でないらしく、ちゃんと聴けないこと判明。うええええ、マジっすか!! プリアンプを買うまでまともには聴けません…。もう一度飛田商店街に出かけねば…しかし、そんなヒマもないっす(´Д⊂グスン
 聴きたいレコードいっぱいあるのになあー。唐突だけど、ウチにある聴きたいレコードベスト5でもやってみますか。

 まずは1枚目。UKラバーズロックの歌姫 Carroll Thompson のアルバム"Hopelessly in Love" (CARIB GEMS RECORDS/CGLP15)。これ、こないだリイシューされてたので思わず買いそうになっちまったんですが、グッとガマン。だってこーゆーの、レコードで聴きたいんだもん。B面1曲目を友達がミックステープに入れてくれてて気になってたら、偶然アナログを発見し即買いしたものです。もう何年も前の話。以来ずーっとお気に入りだったのですが、前のレコードプレイヤーが壊れてからは長らく聴けませんでした…。
 ↓Carroll Thompson のインタビューありますた。
 http://www.0152records.com/sp/ct/interview.html

 続いてはお正月ってことで小唄をば。"小唄 堀派65年のあゆみ"。堀派っちゅうのは日本最初の小唄家元で、その活躍は当然戦前。大正2年に東京で発足し、初代家元・堀小多満センセイ東西奔走、昭和16年にお亡くなりになるまで芸に励み、弟子の育成に尽力なさったんだそうです。でまあ、このレコード自体は1977年に出ているのですが、さすがに歌い手さんはお年を召した方々ばかり。ま、仕方ないっすね。まさに高度経済成長の時代に忘れられようとしていた、かつての時代の化石みたいなものですからねー。でもね、なんかおばさんたちが芸に励んだ成果を、こうやって時代を超えて聴けるってのはイイもんです。お正月こそ聴きたいんだよなあー。

 3枚目は3枚組。V.A "歌は流れる≪明治篇=大正篇=昭和篇≫"、テイチクレコードから68年か69年に出たアルバムです。特に明治篇・大正篇が素晴らしい。お気に入りは"東雲節(しののめぶし、と読みます)"、演歌師の元祖・添田唖禅坊の作詞曲である"ノンキ節"、その息子で作家・文筆家であった添田さつき(後年は知道)作詞曲"パイのパイのパイ"・"ストトン節"あたり。そうそう、全く別の歌詞で森山加代子さんが"パイのパイのパイ"を歌ってらして(61年にシングル発売)そっちでは作詞作曲は全く別人になっている。このへんは調べてみる必要がありそうなんだけど、ちっとも調べられないのだった。誰かご存知の方は情報プリーズ。kwsk

 もう一枚テイチクレコードから。"珍芸・漫芸・かくし芸 第二集"。おそらくは小沢昭一サンの"日本の放浪芸"あたりのドキュメントレコードのヒットを意識して作られたパクリ企画モノ。仁義や物売りの声、どーでもイイようなエロネタ。おっさんたちのダメさをそのまま音盤にしたかのようなダメダメな内容で、なぜか林家ペー&パーまで吹き込んでいる。これはおそらく絶対にCD化されることはないだろう、内容はホントにナンセンスだしなー。でもこのバカバカしさはわりと好きっす。聴きたいなあー。

 ラストは真打ち。室町京之助・監修 "日本橋きみ栄全集 第四集"。収録されているのはどどいつ教室、さのさ教室。これはもうね、最高! 超好き! 監修なさっておられる室町京之助センセは、かの『香具師口上集』の著者の方。日本橋きみ栄姉さんは、今でも盆踊りでおなじみの超有名ワークソング "炭坑節"のシングルを出した4人のうちの1人で、芸に生きた三味線一代女。素晴らしく粋な芸に聴き惚れる。なんていうかこういう年上の人、好きなんだよな〜。この全集はなんとか集めたいのだが。というか、ぜひぜひCD化してほしいのだが。ジャケにある文句を紹介→「一日じゃ/出来はしません/ローマときみ栄/芸と歴史が/遺す道」 嗚呼、素晴らしいナリ! 聴きたい聴きたい聴きたいお!