アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

またまた女王の教室

 週末の3連休に、また娘と姪といっしょに遊ぶ予定なのです。今回は伊賀上野の忍者屋敷に行くことと、映画『チャーリーとチョコレート工場』を見ることを予定しています。楽しみ〜、主に子供たちの反応がwwwww
 ティム・バートンの映画を復習しなくちゃなあーなんて思いつつ、ナニゲに見だした『女王の教室』が止められず。ホントによくできてるドラマだなあーこれ。特に前半5話くらいまでの息もつかせぬがごとき展開はやめられません、もうバツグンに面白い! 凝りまくったカメラワーク*1、小道具への気配り*2
 マヤのキャラにリアリティがなさすぎとか、ありえない教師像とか、まあいろいろ意見もおありでしょう。でもねでもねでもね、とにかくね、一度子供の目線で見てみてよ。大人の自分としてでなくさあー。そしたらこの奇妙なリアリティの正体がよくわかるから。子供の、遠近感の定まってない視点で描かれてるってのがよくわかるハズ。
 その上で、あの前半の、子供たちへの囲い込み感っつーの? 緊張感がずっと続いて息苦しくなるような、そのくせちゃんとバイタリティで乗り切っちゃうあのコたちを思わず応援しちゃうっていうね、そういう計算がバッチリできてるんだよね〜。まいったなあー、部屋のそうじもしなくちゃいかんのに、また見ちゃうよ〜。カズミちゃん役の子が、また演技ウマイっつーか、ついつい目が離せないコなのよね。
 ついでに。脚本のムダのなさについて。あまり言われてないみたいだから書きますね。1話の冒頭だけでもうスゴイんだよね。朝、悪夢から目覚めたカズミちゃんちの朝食の風景から物語は始まる。遅く起きたカズミちゃん、学校の用意をあわててするが連絡帳がない、お母さんとさがしながら、「そんなことじゃ私立に行けないわよ」「別に公立でいいもん」てな会話にすべらせて、小学校最後の1年になる6年生への期待をカズミちゃんに語らせる。そこへお姉ちゃん登場でアッサリ連絡帳見つかる。これで家の中でおねえちゃん=しっかり者っていう説明もしちゃってるし、ママがカズミの言うことを無視して勝手に私立へ行けといってること、しかもそれがカズミの仲の良い友達のママからの受け売りにすぎないことなどを余すところなく説明。最後のパパ登場で、夫婦仲が微妙なこと、そのケンカを回避するためにカズミがいつも気を使っていることをキッチリ描く。冒頭の例のアレ*3を除いて、ココまでナレーションでの説明なんていう野暮は一切無し! なんていうムダのない、それでいて膨らみのある脚本だろう! 素晴らしいね! これをほぼ5分程度にまとめちゃえるってどうよ?


 ↑まだ買ってませんが、たぶん買っちゃいます、ハイ。 9/21追記、買っちゃいました、ティヒ♪

*1:色付セロファンをレンズ前に張って画面を引き締めているのだそうな。マヤ登場の場面などは緑色のセロファン使用。ソースは『TVおじゃマンボウ』9/17放送での番宣。

*2:3話でマヤに没収されるマンガが『ONE PIECE』!! 他にもたまごっちのレアモノとかエンジェルブルーのサイフとか!!

*3:「この物語は/悪魔のような鬼教師に/小学6年生の子供たちが戦いを挑んだ/一年間の記録」