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小沢健二『春にして君を想う』

春にして君を想う

春にして君を想う

 昨日の日記のリンク元を見ると、割と小沢健二目当ての人が多かったから、今日はオザケンネタ書きましょう。いや、ネタなんて言い方はおこがましいな。毎年春が近くなると聴きたくなるこの曲です。この曲を聴いて思い返すようなコトのひとつやふたつ、ぼくにもあるワケです。
 小沢のCDリリースが一時ストップする直前の曲で、これ以降の新録音っていうのは例のマービン・ゲイのトリビュート、それからアルバム『Eclectic』(←超名作!)まで待たなきゃなんなかったんですね。まー、またもや完全にストップしてるワケですけども(笑)
 ソロアルバム3枚目で渋谷穀さんたちと演ったじゃないですか? あの路線の曲なんですが、なんていうか、しっとりとした曲に、小沢の美しい言葉がスルスルとのってて、とても贅沢な気分になる。というのはブルジョワ気取りって意味ではなく(笑)、うわー☆終わらないでくれえ〜という気持ちになっちゃうんだよね、ぼくだけかな? なんていうのか、曲が流れて、その流れている時間がとても切なくて、みたいなカンジ。うーん、うまく言えなくてゴメンナサイ。これのちょっと前に出てる『夢が夢なら』も同じ路線で同じように贅沢だったけど、視点をしぼってる分この曲のほうがより贅沢な気がする。
 ちょっとゆったりとしたマーチみたいな曲で、バックはもちろん渋谷穀さんたち。だからしっとりとジャズっぽい。たしか、大関のCM曲になったから、多くの人が耳にはしてるはず。でもアルバム未収録なんだよね〜。未収録曲を集めたベスト盤である『刹那』にも未収録。なんでなんでなんで〜??
 小沢の曲だからきっと元ネタがあるんだろうけど、ぼくは知らない。知ってる方、コメントください。タイトルは、同名映画からだと思うけど違うかなあ? ↓コレね。この映画はリアルタイムで観てますよ。十三の第七藝術劇場で観たんだけど、イイ映画だったなあ。ジジイとババアが手に手をとって老人ホームを脱走するっていう純愛映画なの。こっちもオススメっすよ。

春にして君を想う [DVD]

春にして君を想う [DVD]

 『コールド・フィーバー』のF・T・フリドリクソン監督が描くファンタジードラマ。都会に住む娘を訪ねた農夫・ソウルゲイル。しかし彼は娘に歓迎されるどころか老人ホームへ送られてしまう。そんな時、老人ホームでかつての憧れの女性と再会し…。
 故郷に帰りたいという夢を叶えるため、二人の老人は盗んだジープを走らせる…。人間の孤独と不安、生と死、自然との関わりをつづった作品。