子曰、可與言而不與之言、失人、不可與言而與之言、失言、知者不失人、亦不失言、*1
ずっと前に、本ブログにてATくんとLOLI.COMさんのBEEFを取り上げましたが*1、そのお二人が共演したとのことなので、僭越ながらリンクを貼っておきます。
トラックが素晴らしいと思ったら、こちらから拝借しているようです。このトラック、とろけるような味わいがありますよね。クラブで聴きたい!
ATくんのラップもかなりイイです! 聴いてて気持ちいい!
LOLI.COMさんのラップのメッセージ性が、ちょっと押し付けっぽくなっちゃってるように感じましたが、それでもいつもよりウザくなかったですwww
んで、LOLI.COMさんにどうでもいいマジレス。
「子曰く『知らぬことは悪いこと』」という歌詞がありますが、長年『論語』を愛読していてそのような内容を見かけたことがトンとありません。
さては自分が「論語読みの論語知らず」になっているのか…と思い、『論語』を再読してみましたが、該当する箇所は見当たりませんでした。
思い当たったのは以下のものです。
子曰、由、誨女知之乎、知之爲知之、不知爲不知、是知也、
http://www.asahi-net.or.jp/~pd9t-ktym/1_2.html#anchor80039
子の曰わく、由よ、女(なんじ)にこれを知ることを誨(おし)えんか。これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らざると為せ。是れ知るなり。
先生がいわれた、「由よ、お前に知るということを教えようか。知ったことは知ったこととし、知らないことは知らないこととする、それが知るということだ」
あるいは以下のものです。
子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者、
http://www.asahi-net.or.jp/~pd9t-ktym/3_2.html#anchor193928
子の曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
先生が言われた、「知っているというのは好むのには及ばない。好むというのは楽しむのには及ばない」
どちらのものも、「知らぬことは悪いこと」とは言っていません。*2
ひょっとすると解釈の違いかもしれません。もしLOLI.COMさんが『論語』を読んで「子曰く『知らぬことは悪いこと』」という解釈をしたということであれば、該当箇所についてご教授くださいますと幸いに存じます。
なお、「子曰く」の部分から『論語』を読んでのことかと思っていますが、慣用表現的に古い文献あるいは故事・ことわざの類を示すために「子曰く」を使ったということであれば、失礼をご容赦ください。
もうひとつつけくわえておくと、「知らぬは恥」などとアレンジされて用いられる「聞くは一時の恥 聞かぬは末代の恥」は、『毛吹草』という書物が出典のようです。著者は江戸時代前期の俳人で松江重頼という方だそうです。こちらについてはオレも未読なので、今度図書館でさがして読んでみようかと思いますです。
それはさておき、ブタメンくんの新曲がネ申な件について。
曲も動画も大好きです! 切ねええええええええええええ!
追記。
LOLI.COMさんから出典は特別ない旨、メッセージをいただきましたー。いわゆる語呂合わせ的なアレのようです。お騒がせしてすみませんでした。