アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

おおばやしみゆき『さくら前線 6 (6) (ちゅちゅコミックス)』

 ちょっとニコラップネタが続きすぎたのですが、ひさびさ少女マンガネタです。


 いよいよ最終巻なワケです。
 例によって例のごとく、急に連載が終わることになったので、また最終巻に詰め込みぎみになるんじゃないかと不安がよぎりますしたが、けっこうそうでもなかったので、ちょっとホッとしました。どうやら、最終回のみ、6ページ追加で描きなおしたそうです。作品愛だなあー。
 つかね、こういう天才作家に対して、この扱いはひどいんじゃないかな、小学館さん…。もっと伸び伸びと連載させてあげれば、いつかバケる逸材だと思うんですけどねー。


 こないだウチに娘&姪っ子が遊びに来た時にね、姪っ子がもう夢中で読んでましたよ。リアル小学生を夢中にさせるなんて、なかなかできませんよ? 続きが気になって、どうなるんだろどうなるんだろ言ってたから、早く読ませてやりたいが…なかなか物理的距離が遠くてムズカシイっす><


 以前にも書いたかもですが、内容的には「好きだった子が死んじゃって…」系です。その意味では、いくえみの『清く柔く』シリーズとかぶってるんだけど、表現の違いが楽しめてGOOです。
 いくえみのは、あくまで別マ伝統のリアリズム手法でやってるワケです。だから、読み間違えたり、あるいはその手法に慣れてない人間には、もうナニがナニやらわからないハズです。
 一方おおばやし作品の場合、上記のような戸惑いは、全くないはずです。なんせ、小学生のコでも読めるようにキチンと納得のいく説明が随所にあり、盛り上がりポイントが展開ごとに仕掛けてある。しかもというか、さらに、その視点はキチンと人間の暗部をとらえています。ここがおおばやしマンガの最大の魅力!
 まさに少女マンガ英才教育にうってつけってもんです。どうぞ、次回作でもオレならびに、娘&姪っ子を楽しませてくださいませませ♪