アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

『踊れ、グローズヌイ!』

 先日フラリと、かつてお世話になってたお店に顔を出した際に、たまたまチラシを手にとり「ああ、これは行かなくては」と思って、行ってきました。ドキュメンタリー映画です。
 以下、あらすじをチラシから抜粋。

 ロシア占領下のチェチェン共和国。首都グローズヌィにあって、チェチェン民族舞踊の名手、ラムザン・アフマードフは、戦火に追われて、散り散りになった子ども達を集めて、自らの児童民族舞踊団「ダイモーク(我が祖国の意)」を再組織した。
そして、夏休みに一台のバスに全員が乗り込んで、西欧諸国への資金稼ぎを兼ねた公演旅行にでる。公演にはもう一つ、「チェチェン人はテロリストではなく、普通の人間だ」ということを西側の人びとに伝える目的もあった…。

 監督のヨス・デ・プッターは、1959年生まれのオランダ人。『オランダの光』のピーター・リム・デ・クローンと並ぶ世界的に知られたオランダを代表する記録映像作家である。1993年に『それは、いとしき日であった』でデビューし、日本で取材した『長崎物語』もある。チェチェンとの関わりは、1998年に、チェチェン・マフィアのゴッド・ファーザーとも言われた独立運動の闘士、戦間期に事業家に転じた、ホジ-アフメード・ヌハーエフを追った長編記録映画『新帝国の創生』に始まり、ヌハーエフの伝統主義と閉鎖社会論に注目したテレビドキュメント『山』などがある。

 作品提供:アムネスティ・インターナショナル日本

 さて、今回の上映は、DVDビデオをプロジェクター投影という形で行われた。大阪のサブカル系オシャレなイベントスペース「雲州堂」にて行われたのですが、最終上映である19:00からのに行ってきますた。
 雲州堂には、以前所属してたスティールバンドが小編成でライブを行った際に、ビデオ撮影をして以来一回も来たことなかった(すみません…)。でまあ、とりあえず、チラシを見た時点で、すぐに行くことだけは決めたのでした。これは見るべき映画だと思いましたので。


 いろいろと書きたいこともあるような気もしますが、まあ、その、めんどくさいことココで並べてもしょうがないので割愛。ただ、ひとつだけ書きます。チェチェンは石油が取れる土地だそうで、その利権を狙ってロシアが独立を認めないのだとか。中東戦争アメリカが介入する理由とほぼ同じですな。先進諸国のエゴにすぎないというワケか…。


 こうなると、'62年に独立したトリニダード・トバコのことを考えてしまいます。トリニも石油産出国。しかし、'62年に英国から独立できました。ここいらの、独立のメカニズムについては、もう少しキチンと検証してみたいと考えていますが、今ぼくにわかる範囲としては、労働組合が独立の下地を作ったようです。しかし、軍事介入があった場合には、労働組合のみでは太刀打ちできないでしょう。軍事的に何らかの対抗措置があったか、あるいは後ろ添えとしての大国があったのではないかと考えていますが、今のところ、確たる資料はないです…。このあたり、ご存知の方がいらっしゃいましたら、コメント欄にて何かご教授いただけると幸いに存じます、よろしくお願いします!



 あ、めんどくさいこと、もうひとつだけ書いておきます。ぼくは、「人権」も「民主主義」も、こと日本に関してはまるでウソっぱちだと思っています。だから、それらを信奉している人、もしくは利用している人とは仲良くなれないです、あしからず。「議会制民主主義」に反対です。選挙に行かないことを咎める人を、自分が選挙で一票投じたというだけで「民主主義」の役割を果たしたなどと満足感をおぼえるような人を、心の底から軽蔑しています。というか、ある意味うらやましいです(皮肉)。