アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

政治学としての『ふたご姫』

 いよいよ物語もエンディングに向けての盛り上がりへ、という36話。レインとファインを中心にしたプリンセス同士の連帯は、ぼくには世間的つながりを基盤にした日本的民主主義にしか見えないっす。逆に、闇の力に支配されているとは言え強大な権力への野望を目差す今のブライトに対して、いったいナニがモンダイでいちゃもんをつけているのかがよくわからないんだよね〜。
 単に「闇の力」に支配されていることだけがモンダイなのか、それとも「強大な権力への野望」がモンダイなのか。前者がモンダイだとすれば、闇の支配が実現した時にどんな不具合があるのかがちっとも具体的にわからないし、後者がモンダイだとすればちっとも下層大衆が描かれず、上流階級のプリンセスばかりがレギュラーキャラクターであるこの物語にはそもそも語りえないことでしかないんじゃないの??って思うワケなんです。
 上位階級の集まりが感情論で現状維持を守ろうとする。それは「既得権への固執」とでも言うべきもので、こっちのほうが現実的には大問題となるテーマや視点だと思うんだけど、そういうテーマまでは描かれないのね♪ ま、作品世界を崩壊させかねないからしょうがないけどwwwwww
 たとえばブーモというキャラクターのかわりにですね、最下層の貧民街の女の子が、貧しさ故の死に物狂いの権力志向のキャラとして登場し、ブライトのガールフレンドとして彼を操る…みたいな展開だと、また違った物語になったと思うんすよ。またテーマもより深化したのではないかと思うんすよね〜。もっとも殺伐した雰囲気のアニメになっちゃって、子どもは見ないかもだけど(笑)
 ま、こういった妄想をアレコレできること含めて、実におもしろいアニメですよね、『ふたご姫』。来週も期待♪

 ちなみに『シュガシュガ』は、リアルタイムでは見逃しました。朝寝坊wwwww 録画分で補完予定。