アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

もしも日本のスティールパンバンドのオムニバスCDが出るなら

 えっと、今回はちょっとこんなんあったらイイなあ〜っていう話です。
 15年前くらいにですね、まだ日本にクラブシーンがなかった頃に、『トーキョー・ディスクジョッキー*1』というオムニバスCDが出たんですよ。レゲエDJの草分けランキン・タクシーや一時期は日本のヒップホップの顔役だったECD、メジャーデビュー前でこの頃はレゲエ寄りだったTOKYO No.1 Soul Setなんかが参加してる名盤で、まだ10代だったワタクシの音楽リスナーの出発点だったワケです。ハウス、レゲエ、ファンク、ヒップホップ、今や日本のメジャーシーンでもこういった音に影響を受けていない音楽をさがすほうが難しいカンジですが、当時はこれらがめちゃくちゃマイナーであり、まさに草創期だったワケです。レゲエといえばボブ・マーリーしか思い浮かべてもらえず、ラップなんてコミカルなノベルティーソング的扱い。なんせ当時のメインストリームと言えば、ユーロビートとビートパンクでしたからね〜。
 当時のレゲエシーンを振り返って、ランキン・タクシー御大が語ってたのを何かのインタビューで読んだことがあります。曰く、当時のシーンは今より全然マイナーで限られた人たちの文化だったけど、みんなジャマイカへの憧れが今より全然すごかったって。
 でね、今の日本のパンのシーンって、当時のレゲエシーンに近いものがあるんだろうなって思うんですよね。特にパンフェスなんかに行くと、しみじみそう思うっす。みんな一生懸命で、楽しそうで、トリニにすごい憧れがあって。
 でまあ、その日本のパンのシーンにとっての『Tokyo Disc Jockey's Only』的なオムニバス、V.Aがあるとイイナって思うんですよね〜。需要もそれなりにあると思うんですけどね〜。売れないかな? どうかな? そこは企画次第だと思うんですよね。
 一般の音楽リスナー向けの商品展開ってことで、たとえばスティービー・ワンダーのトリビュートアルバムにしてですね、で、各バンドがアレンジを競うっていうCDによるパノラマにするんですよ。当然ライナーにそのあたりの解説を詳細に載せておくと。で、できたら発売記念のイベントとして横浜パンフェスなり、神戸のイベントなりを位置づけてちゃうとイイんじゃないかなーって思うんですよね。*2
 でもま、現実問題としてレコーディングのたいへんさ(レコーディングスタジオの広さの問題もさることながら、何より各バンドのスケジュール調整…大人数ですからね〜)や、マネージメントのむつかしさ(トリビュートだから基本的のお金はレコード会社を通じてスティービーなりの楽曲提供者のもとに…。バンドに還元ができないと思われ)など、問題は山積みナリ。
 でまあ、↑こんなことを考えていたら、ソロのパン奏者あるいは小編成バンドでの録音によるオムニバスのほうが、はるかに実現可能で需要も高そうであることに気がついたりして。とりあえずカフェのBGM的な音源は重宝されますからねー。そのテの線で出せばそれなりに話題にはなるんじゃないかと。ダメかなー? 甘いかなー? でもそろそろ音源が出てきてもイイ頃でしょ。
 この企画パクってくれませんかね?<各レコード会社サマ☆ よろです♪

*1:正確には『Tokyo Disc Jockey's Only』というタイトル。アマゾンの登録がまちがっちょるです(´Д⊂グスン

*2:しょせんシロウトの妄想ですから、イベント関係者の方々お手柔らかにツッコミお願いしま〜す。