おおばやしみゆき『アタック★オン』全2巻
- 作者: おおばやしみゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/11
- メディア: コミック
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- 作者: おおばやしみゆき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: コミック
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巷では『アタックNo.1』がドラマ化、マンガもマーガレットでリメイクなんでしょ? いや、全然見てないんですけどね〜。そんなアナクロニズムをムリヤリ現代化したような作品で一儲けしようみたいな、過去の栄光に身をすりよせた負け犬商売みたいな、上戸彩主演ならアイドルおたくも納得するやろ的なめられ方にも関わらずみたいな、結局事務所の力関係もあるやろ&そういう安易な企画しか通らへんようなテレビ界の政治臭さプンプンみたいな、そんな周辺情報なら興味はないではないけども、番組自体には期待しろってほうが無理っす。つかオモシロイの? ドラマにしてもマンガにしても。ハン! くだらないマーケッターのメディア戦略にのせられてたまるかっつーの( ゜д゜)、ペッ
そんなもん見るな読むな! 今回取り上げるこの『アタック★オン』を読め! 結局は高度経済成長下のメンタリティの産物でしかないスポ根モノですが、過労死について考えたら安易な復活については考え直さなきゃいかんのじゃないですか? 「だって涙が出ちゃう…女の子だもん」って弱音を吐くのが女なんだって言うために作られてたアニメだぜ〜? だからこれにどうしてキチンとフェミニズムは抗議しないのかと(ry*1
そこ行くと『アタック★オン』は、いまどき元気少女のポップなノリで、アナクロニズム度はゼロっすよ! 小学校6年間をバレーボールにささげ、バレー部のエースアタッカーとしてアイドルになる「夢と野望」を胸に中学に入学してきたあかりが主人公。しかし同じクラスの新城ゆうきが同じバレー部に! 高身長と並外れた運動神経にてエースアタッカーの素質を魅せつけるゆうき。あかりは自らの保身のため、ゆうきにバレーを教えないのだったが…。
とにかく心理描写がうまいうまいうまい! 流れもソツなくまとまっているし、おさえるべきテーマは全てそろえてある。つまり、バレーの重要なポイントはあるていど図式的に展開させてはしょり*2、なぜバレーをやるのか?についての根源的な問いかけにメインモチーフを集約させている。そこから出発して仲間や友情、ラブまでも描き、しかもそのどれもが説得力をもって胸に響いてくるのだから、これが面白くないわけがない! 早く文庫化しましょうよ<小学館サマ♥