アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

プリキュアについての連想メモ

 ぼくから見た、プリキュアから連想されるものについてまとめておきます。いや、単なるイメージの当てはめにすぎないんですけど、一応自分内での視点をまとめておきます。

 ジャアクキング様に代表される闇の力、すべてを食い尽くすそのパワーってのは、例えば『幻魔大戦』の幻魔を連想してしまいます。で、それって「テロリスト」のイメージだったりもして。通俗的に世間に流布している「アナキスト」や「過激派」「極左」、あるいは暴力肯定の「愛国団体」や「極右」なんかも、一般ピープルにとっては一括りの同じものでしょう。つまりはそういうイメージですね。断っておきますが、あくまでイメージのお話ですので、実像を問うているわけではありません。

 すべてを生み出す力をもつプリズムストーン、そしてそれにより成り立っている光の園。このイメージからは2つの連想があります。ひとつは「母性的な神話」のイメージです。もうひとつは「生産関係」「左翼」のイメージです。これはそのまま「フェミニズム」を連想させます。前者が「エコロジーフェミニズム」(ex.青木やよい)、後者が「マルクス主義フェミニズム」(ex.上野千鶴子)です。日記にも何度か書いてますけど、だからこそ、立場を問わずフェミニストプリキュア評をマジで読ませて頂きたいと希望します。どなたかご存知でないですか??

 で、プリキュアたちからは「日常肯定の保守主義」というイメージを連想してます。守るべき日常、守るべき関係。以前にも引用しましたが、福田恒存を特に連想します。

 キリヤは僕の中では「ニヒリスト」です、ニーチェ的な意味でもスチルネル的な意味でも。つまり、アナ系の端っこにいた男の子が、保守系の言葉や日常に出会って揺れ動く、その「転向」過程がよく描かれていたと思っています。もっともヒダリのヒト視点では「転向」ですが、「青春の彷徨の末の日常への帰還」と書くと文学っぽいですかね。キリヤと全く逆をたどったのが辻潤ではないかと思っています。