アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

日曜の朝について再び考えてみる。

 以前の日記でぼくはこう書いた。(id:one_one:20050329)

 さらに言えば、土曜日曜の朝がアニメや特撮満載になるのって、子どもをテレビに釘づけにしとけば親が楽できるっていう、ホントに単純な真実もあるんですよねー。これすなわち需要と供給、セチガラい資本主義社会、大人の事情のサイたるモンですなー。

 今日はちょっとそのあたりをもういっぺん考えてみようかと。
 土曜と日曜の比較で考えるとね、土曜はね、幼稚園や保育所、やってるんですよね。つまり休みじゃないワケ。だから、視聴率的にはあんまりウマミがない曜日なの。主に小学校低学年のコしか見れないからね*1。でも日曜の朝なら、保育園や幼稚園のコも見れるワケですよ。かくして2歳〜10歳くらいまでの子どもがいる家庭において、日曜の朝はゴールデンタイムになるんですよ。
 ぼくが子どもだった頃は、土曜の夕方〜夜がゴールデンタイムだった。1980年代のお話です。それが20年たって日曜朝がゴールデンになった。この変化はナンなのか?? それがおそらく90年代を解く鍵になるでしょうね。バブル〜平成不況を経て経済的には低迷した地味な時代。
 ここからは仮説ですけどね。ぼくが考えるに、単にゴールデンが分散してるんですよねー。つまり別に土曜の夜から日曜の朝にゴールデンが移ったワケではなくですね、いや、その時代その時代の子どもにとってはたしかに移ってはいるんですけどね? 単に土曜の夜は大人向けのゴールデンになったにすぎないのじゃないかと。で、あらたなる植民地として開発されたのが日曜の朝なのではないかと。
 都市があって、郊外がどんどん拡がってったように、土曜の夜のゴールデンを基盤にして、郊外としての「お子様時間」が設定されているだけなのじゃないかと思うっす。同様に、月九ドラマだとか、夜の時間での連ドラもあらたなる植民地として開発されてったワケですね。で、これは背景として広告文化、主にマーケティング調査や理論があるんだろうと思うっすよ。こういったものを基盤にして企画が練られ、ある年齢層に特化した時間帯が設定され開発されてゆく。
 まあ、仮説なんて断らなくても、↑こういったことは広告業界関連ではすでに常識かもしれませんけどね? さあ、テレビの番組表を見てみましょう。その裏側に働く意図や、植民地としての時間帯を、あなたはどこまで想像できますか??

*1:だから、たとえば『ふたご星の☆ふたご姫』とか、苦戦してると思うんですよねー。あんなにおもしろいのに。