アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

同窓会、行かなければ良かったのに日記

実は今日(てかもう昨日)、専門学校の同窓会だったわけなんですが、自分としてはだいぶ覚悟して行ったんだよね…。


というのもですね、実はワタクシ恥ずかしながら雑誌編集コースってのを受講していたんですよね。ええ、サブカル糞野郎ですよ。


そんで当時、卒業制作で雑誌作るでーってなった時に、同級生のおにゃのこたちが「恋愛」テーマでやりた〜い()みたいなことを言い出しよったんですよね…。


まあそれはイイと。しかしまあ当然っていうか、「男女の恋愛」みたいなもの「しか」受け入れないものだったわけっすよ…。


意識高い系のサブカル糞野郎だったワタクシ、思いっきり糾弾しましたよ。同性愛者を差別すんのかゴルァ!と。


結果。思いっきり孤立しましたとさ。


当時のワタクシは橋本治先生の一連の著書や、トランスジェンダー関連、男性学関連の本を読み漁っていて、フェミニズム方面は女のヒトにまかせよう…とか思ってたマジでバリバリの意識高い系のサブカル糞野郎でした。


そんなわけで、こちらの態度やら言動やらに問題があったんだろーなーって、今なら思えるけどさー。でもね、やっぱ村八分はツラかったなーって。


そんなわけで同級生たちかつてのイジメッコどもに立ち向かう覚悟で行ったんだけど、同級生たちなんてほぼほぼおらず…。


聞けば卒業生にできる限り声かけして、集めれるだけ集めてーみたいなアレでしたので、そりゃ近年卒業して業界で活躍してるヒトたち(ワタクシから見たら後輩)が主役なワケで、勝手に過去のトラウマと対峙する覚悟キメてたオッサンにゃ用はないんだよなー。


場違いも場違い、お呼びじゃない?こりゃまた(以下略
そんなこんなで華麗にボッチ飯キメてきましたとさ。
終わってから、最近大阪で一人暮らしをはじめた娘にLINEしていっしょにお茶してもらって、楽しかったからいいんだけどさー。


まあそれでも最近のLGBT関連の注目度やら許容度やらを鑑みて、過去のオレ、サブカル糞野郎にしてもがんばったよな…とは思う。だって、これ今ならオレ絶対村八分にならなかったはずだもんなー。(←これが言いたかった)


全面的に受け入れられるってことはないにしても、せいぜい腫れ物に触る程度のアレじゃないかな?って。


以上、おっさんの「武勇伝」でした。


新幹線で行けば良かったのに日記 1works @幡ヶ谷ヘビーシック 2017年10月21日

・NIHA-Cくんに「ブログでレポ書いてください!」って言われたので久々に更新するよー。でも所詮ニコラップ老害勢力、レポ書けるほどの情報力もないんで、軽い日記みたいなチラ裏だよ、あらかじめご了承しろ下さい。

・そもそも、10月7日に大阪のどぷてくにお邪魔したら、ありさお姉さんに「1worksヤバいで、行ったほうがええでー」って言われて、迷いつつもノリで行くことにしたんですよねー。

・新幹線で行けば良かったのに飛行機にしてしまった。乗る前はウキウキしてたし乗ってからもウキウキしてたんだけど、成田からが果てしなく遠くてウンザリ。

・(ライブとは関係ないけど、久しぶりの首都圏なので、旧友と逢えたのが本当にうれしかった。最近のお仕事ってことで献本頂いたりした。体調悪かったのに出てきてもらってごめんよー、また機会があればお逢いしましょう!)

・前回の1worksは池袋だったので、てっきり同じだと思って池袋まで行ってしまった。池袋駅の改札出てから間違ってたことに気付いた。中年の思い込みからの勘違い。この時点ですでに都会の人混みに疲れてしまってた。オレマジ中年、つかもう初老だよね見た目的にもね…。

・ダメ押し的に京王新線逆方向へ乗ってしまう。このままでは市ヶ谷に行っちゃうって途中で気付いて、すぐ降りて乗り換える。何やってんだか。

・なんとか幡ヶ谷着。雨。開場まで後30分ほど。間に合って良かった…。一度会場である幡ヶ谷ヘビーシックの場所を確認して、そのあと幡ヶ谷駅までわざわざ戻って炭酸水を飲むなどした。雨だったから、濡れずに済む手近なスペースがほしかったのと、トイレに行きたかったのよ。

・再度ヘビーシックへ。入り口前、若干並んでるな…って思ってたら、「ワンワンさんですよね?」って声かけられた。数年ぶりの首都圏なのに、オレのことわかる方がいらっしゃるとは!ってビックリしたよ。ハットリくんでした。握手握手。

・すると、ちょうどハシシさん出てきたところで、挨拶。うさぎくん呼んでくれて、これまた挨拶。

・会場入ったら、DJしてるNOBY氏に気付いてもらえて指さされる。笑顔がまぶしい。

・以下ライブレポ。

・MC順番ジャンケンから始まる。当日にジャンケンで順番決めるって斬新すぎるでしょ。

・一番手、マクフライ=リヒトさんライブ。ニコニコ初投稿曲をやっててエモかった。「コメ職人とかついてたんだぜー」って言ってて古参みんな笑顔になってた。

・二番手、BEGIBAN=jinmenusagiライブ。BEGIBANっていうのはMC壁くんの別名なんだよな…。

DJタイム、R-7038XXX=orz総長さん。前回の1worksで頒布されたMixCDは今でもオレの宝物だよ!

・のどが渇いたのでお酒を飲みにバーカン付近へ。ありさお姉さんや杏仁丸さんとお話したりする。杏仁丸さん久しぶりだった。たぶんnrl.vol.3ぶり。キンプリの話をしたよ!杏仁丸さんはアレク推しだってよ!世界が輝いて見える…!!!

・三番手、1.9chainz=Raqくんライブ。生で「オギる」聴けたのうれしかった!てか生Raqくん初めてなんだな、どんだけ首都圏に来てないかってことよ。

・四番手、即尺モルタルライブ。トークのつなぎがとてもうまく、自虐ネタで笑わされた。ラストのレゲエ曲大好き、おっさんが歌うバッキンザデイズはしみる。

DJタイム、DJ怪我=K.EGさん。

・五番手、DELTA MASTER MIND=電波少女ライブ。nicecreamのアコギにのせてハシシくんがWTCをカバー、古参たち大盛り上がりで大合唱だった。

・六番手、トリ、鼻=NIHA-Cくんライブ。アルバムリリースを来月に控えてるニハシくん。アルバムの曲いろいろ演ってくれてホントリリース待ち遠しいっす。大好き大好き〜

DJタイム、雪の降る村=ズーダブさん。

・バーカン付近で、ありさお姉さん、番犬さん、無人くん、フォレストくん、ルピナスくん、サトウユウヤくん、という同窓会感。懐古厨乙すぎる。お酒飲みたかったけど、人多すぎてムリだった。

・ラストにまさかのNOBYさんライブ「どうやらまだまだこれかららしい」





・帰り際にうさぎくんが「これあげますよ」ってバックステージパスのシールくれた。

・打ち上げにまでついていくのはさすがにアレなので、ルピナスくんといっしょに夜の幡ヶ谷をブラブラする。結局サイゼリヤへ。

ルピナスくんと別れて、大崎駅へ。バスターミナルで成田空港行きのバスを待つ。うん、翌日早朝の便で帰る予定なんだよね。深夜1時発のバスを逃すと間に合わないと判断。電車だとまた迷いまくって飛行機乗れそうにないからねー。

・イベント後特有の、急に一人になるとさびしくてさびしくて死にそうになる病いに襲われつつ、まあそうは言っても年の功で、そういう感情をコントロールする術もあるっすよ。今日はホントに楽しかったなあ…。いつか離れていった人たちも、いっしょに楽しめるようなイベントなりシーンなりが、またあるといいねって、夢みたいなことを思ったりした。

・おっと綺麗事言ってらー、これだから老害は…。そんなわけあるかよ、離れていったヤツらにはそいつらなりの理由があって離れていったんだろうし、オレだってこんな思い出したように今さらブログを更新したりして、老害がシーンにしがみついてるにすぎないんだよね。わかってはいるんだ。←こんなこと書くのもアリバイ証明にすぎないしな。

・こんな歳で未だに自意識こじらせてるからこんなアリバイめいたこと書いちゃうんだよなー、いかんなー。またMCアリカに「そんなことじゃ女の子にモテないぜ〜」って言われちゃうなー。

・そんなわけで、まとまんないけど終わります。最後に。NOBYさん、そして出演者の皆様、ヘビーシックのスタッフの方々、お疲れ様でした。楽しい一夜をありがとうございました。それから、さまざまな事情で今回の1works来れなかったニコラップ老害勢力・懐古厨の同志諸君、、もし可能ならスカイプ飛ばして。謎の文字列を用意して待ってるからね。なーんてね。

『ネズナイカ』について調べてみた。

なんとなーくパルナス坊やを思い出して、なにげなーく調べてみたら、いつのまにか沼にハマっていた…。何を言ってるか(ry


そんなわけで6年ぶりにこのブログを更新します。6年ぶり…まるでオレWorld iz 3D…。


昔、関西にパルナスっていう洋菓子屋チェーンがあったのです。
キャッチコピーが「モスクワの味」で、キャラクターがパルナス坊や…だと勝手に思いこんでいたのですが、調べてみたら「パルちゃん」でした。「ピロちゃん」という子もいました。
さらに調べてみると、どちらも「ネズナイカ物語」に出てくる、らしい。
さらにさらに調べてみると、『ネズナイカ』というのはソ連の児童文学のようです。
しかも97年には新作アニメが作られ、著者の孫が続編を描いてたりして、今でも子供たちに大人気らしいんですよねー。へぇー。


もうこの段階になると、んじゃ読んでみるか…ってか読みたい!読ませて!!っていう状態になっていたワケです。沼。
で、出版物を調べてみたんですが、なーんとアマゾンでめっちゃ高値ついてるんすよね…。ハードカバーでもないコミックサイズの児童書が、13997円より。なんじゃこりゃ。


たぶん再版がむずかしいのは、↓このあたりの事情ゆえなのではないかと推察しますが、実際のところどうなんでしょ?

Q :ソ連時代にあった、「全ソ著作権センター」に代わるものは現在、存在するのか?

A :著作権のことはあまりよくわからないが、ロシアでも著作権についてのテキストなどは出版されている。また、万国出版条約には加盟している。「全ロ著作権センター」が引き継いでおり、独立した小国などでもここを通しているところもある。
ただ、ロシアではこんなジョークが有る。

ある男が、出版社のドアをたたき、出版社の社員に原稿を見せて「これを本にしたいんだ」と言う。
社員「あなたはこの企画のどんなお立場の方ですか?」男「作家だよ」社員「まあ、それはお気の毒です」

作家の権利問題はまだまだ深刻な段階である。

ロシア児童文学の現状より

質問?著作権について

ソビエト崩壊以前は全ソ著作権協会(ВАП)がソ連側の、日ソ著作権センターが日本側の窓口となっていた。ロシア側はロシア著作権協会(РАП)という組織が受け継いでいるが日本側には現在窓口となる組織がなく、翻訳などを希望する際は個々に申請するようである。

この件について質問されるとのことを事前に知らされていたアンジェラさんは著作権に関する一冊の本を読んでみたが、複雑で良く分からないということだった。

私はロシアの本を手に取る機会が多い仕事についているが、実際○C(コピーライト)表記がずらずらと並んでいる。まず著者、挿絵があれば画家、翻訳であれば翻訳者、再版であればその時々の出版社(再版度に出版社が変わることが多々ある)、やっと今回出版される際に関わる出版社、となる。この表示によって著作権が守られているのかということも疑問だ。
児童文学、絵本に親しむと、物語自体の魅力は大事だが、挿絵の魅力も大きな力の一つだということが分かる。しかしロシアでは挿絵画家については昔からかなり雑に扱われてきたそうである。今でもロシア人に「どんなロシアの挿絵画家がいるか」と尋ねれば、でてくる回答はビリビン、ヴァスネツォフ、チジコフくらいだろうという意見は非常に残念なことだと思った。

JBBY国際講演会 対談「ロシア児童文学の現状」に参加してより



とりあえず、現状出版されているものをまとめてみました↓

●1957(昭和32)年 発行
『ネズナイカ 16人のこびとのぼうけん』
西郷竹彦訳 宝文館(かもしか少年文庫)




●1958(昭和33)年 発行
『十六人の小人の冒険』
ノーソフ著・西郷竹彦訳 麥書房 ( 現むぎ書房 )・雨の日文庫


※関連ブログ:雨の日文庫 『十六人の小人の冒険』 ノーソフ著




●1962(昭和37)年 発行
『少年少女世界文学全集 34 ロシア編(5) 講談社』 収録
ネズナイカ
(ノーソフ作 福井研介訳)





●1970(昭和45)年 発行
『少年少女世界の名作文学 19 / ソビエト編5 世界民話伝説集 小学館』収録
ネズナイカ
 (ノーソフ=作/松谷さやか=訳/山本和夫=文/センバ太郎=絵)





●1975(昭和50)年 発行
『少年少女世界の名作〈34〉ソビエト編1 小学館 ワイドカラー版』収録
ネズナイカ
(作/ノーソフ、訳/松谷さやか 文/山本和夫 絵/坊奈緒子)





★1976(昭和51)年 発行
『ネズナイカのぼうけん』 福井研介訳 偕成社文庫

ネズナイカのぼうけん (偕成社文庫 (2029))
ノーソフ
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●1978(昭和53)年 発行
『カラー名作 少年少女世界の文学 23 ソビエト編 2 小学館』収録
ネズナイカ
 (ノーソフ=作/松谷さやか=訳/山本和夫=文/センバ太郎=絵)




まあさっくりまとめると、翻訳しているのは3名いらっしゃいます。
西郷竹彦さん。福井研介さん。松谷さやかさん。


このうち、松谷さやかさんの訳は小学館の都合なんでしょうか、山本和夫さんという方が「文」担当となっております。
この山本和夫さんについてウィキペディア先生にきいてみたところ、「戦時中は多くの戦意高揚の作品を書いた。戦後しばらく沈黙、以後童文学に専念し」って方のようです。おやおや、まるで『はだしのゲン』に出てくる町内会長みたいってのが正直な印象。「『燃える湖』(1964年)で第13回小学館文学賞」らしいので、この時代に小学館と太いパイプがあったんだろうなあ、とゲスの勘繰り。
ついでに申し上げますと、小学館版は徹底してアレクセイ・ミハイロビッチ・ラープチェフさんによるオリジナル挿絵を使っていないので、パルナスのキャラ「パルちゃん」目当ての方は買わぬが吉。


今のところ決定版である偕成社文庫の福井研介さん版の翻訳ですらもう40年前のものなんですねえ。
かもしか少年文庫の西郷竹彦さん版だと59年前ですからね、そりゃ本も見つからないワケですよ。
おそらくこのお二方が翻訳に関わっているものはアレクセイ・ミハイロビッチ・ラープチェフさんによるオリジナル挿絵が使われている…ハズ。
『少年少女世界文学全集 34 ロシア編(5) 講談社』をポチってみたので、届いたら報告させてもらいます。



宇宙へ行くつもりじゃなかった──映画『宇宙ショーへようこそ』案内

 久々に通常更新します。ワンワンですどうも。

 今回は、どうにも評判が良いのか悪いのかよくわかんないことになってる映画『宇宙ショーへようこそ』を取り上げたいと思います。



 まずこの映画、評判も何もあまり知られてないんじゃないの?という疑惑があります。出資元がアニプレックスさんで、深夜アニメ枠くらいでしかCMやってないみたいなんですよね…。

 たとえば朝のTV番組の合間とかにどーでもいいよーなお笑い芸人さんが映画の宣伝してたりするようなのって一切ナシなんですよ。あるいは「○○は××を応援しています!」的なブランドに寄りかかることで企業イメージアップを図るみたいなのもないし。

 そんなわけで、今この文章を読んでるあなたがご存じないのも無理はないわけです。宣伝が圧倒的に足りないと思う。もったいないけれども、しかしこれがおそらくアニプレックスさんの限界なんでしょう。



 とりあえず、予告を貼りますね。

 どうです?素晴らしいでしょう?



 自分は6月の公開初日に広島バルト11に観に行きました。それから先月にも行きましたので、今のところ2回観ています。自分的にはバツグンに面白い!のですが、しかしダメな人にはダメだろうなとも思うのですよ。



 ダメな人にとってのダメな点と思われるものを列挙してみましょう。

 まず第一に長さ。136分あります。つまり、2時間20分弱。これは映画としては長い。

 続いてつめこみすぎだという意見があります。主要キャラだけで小学生5人、これに宇宙人のポチを入れれば6人です。これはオリジナル映画としてはボリュームがありすぎです。

 よくこの映画を評してドラえもん長編映画を思い出したという意見がありますが、国民的なTV番組であるドラえもんならば主要キャラを知らない人はいないでしょう。しかしオリジナル映画である本作ではそのキャラをまず把握してもらわなければなりません。その部分は必然的にあるていど説明的になってしまいます。まあ、それでも説明臭くなっていないのは見事な演出ではないかと思うのですがね。

 あまりネタばらしはしたくないのですが、メインのストーリーは夏紀と周(あまね)との間にある関係性の問題で、そのことを補強するためにポチたち大人の(というか宇宙人の青年たちの)友情のエピソードをサブストーリーに置いています。あくまでサブなので、こちらは行間で匂わす的な演出となっているワケですが*1、これに対して説明不足ではないかと仰る向きがある。説明不足になるくらいならそこはバッサリ切ればいいのにという意見があるのですね。

 おそらくこういう方にとっては、『風の谷のナウシカ』という映画は素晴らしいものなんでしょうねえ。原作からバッサリと冒頭部分だけ切り出して、神話的にまとめあげたアレは、しかし原作のテーマを完全に無視したものになっていました。原作ファンは映画は別モノと思っていて、映画だけを観て「素晴らしい!」を連呼する人を警戒しているとも聞きます。

 映画の作り方としてはそのほうが正しいのでしょう。でも、この作品の方向性は、そっちではないんじゃないかと思うのです。



 いろんな意味で、この作品は英作家アーサー・ランサムの書いたランサム・サーガに近いのではないかと思うのです。ランサム・サーガは、ウォーカー家の4人の兄弟姉妹と、アマゾン海賊を名乗るブラケット姉妹の心躍る休暇をメインに描いた作品群で、岩波書店からハードカバーで全12冊出ており、図書館の児童文学コーナーの定番です。

 この夏、岩波少年文庫からの改訳刊行がスタートしましたが、第1巻である『ツバメ号とアマゾン号』も分冊の上下巻となっています。元のハードカバーで全12冊、岩波少年文庫で全24冊になる予定の大ボリュームなのですが、どうしてこんなに長くなっているかというと、これでもかっていうくらい説明しているからなんですね。1930年に出版されたこの小説には、当時のアウトドア知識やごっこ遊びのディテールが仔細に描かれており、そのことが裏打ちになって子どもたちの充足感が描きつくされています。

 このアウトドア知識やごっこ遊びのディテールの部分が、宇宙ショーにおいては膨大な裏設定(ポチたちの確執含む)と卓越したアニメーション技術の部分になるのではないと思うのです。



 あと、ドラえもんのキャラたちより、単純にランサム・サーガのキャラたちのほうがこの映画のキャラたちに似てると思うんですよねー。キャラそのものっていうより、キャラバランスが。

 自分の見立てでは以下のようになります。

 ジョン → 清

 スーザン → 倫子(のりこ)?

 ティティ → 周(あまね)、孝二

 ロジャ → 寛人(倫子の弟)



 ナンシー → 夏紀

 ペギイ → 倫子?

 まあ強引なこじつけにすぎませんが、ここらへんを比較しながらこの映画ならびにランサム・サーガを楽しむのも一興なんじゃないかなあと思ったりします。



 よろしければ公式サイトをチェックして、お近くの劇場で上映していないかご確認ください。→公式サイト

 なお、我が地元である広島県福山市では8/21から福山駅前のピカデリー劇場にて公開予定。近隣である岡山県倉敷市では9/11からMOVIX倉敷にて公開予定。同じスタッフによる前作『かみちゅ!』(TVアニメ)の聖地巡礼がてら、ぜひいらしてくださいな。


宇宙ショーへようこそ設定資料集

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おすすめ度の平均: 4.5
4 こ・・・細かい。
5 実際劇場作品を観て…



*1:自分はそのように解釈しています、異論はあるでしょうけど。

Thu, Aug 12

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