レビュー ver.090818
ワンワンの言いたい放題シリーズ開幕。悪い予感がした人は今のうちに引き返すんだぜ(©ハッカ)
や、おかしいだろ。
前々からめんどくさいリリックを書くヒトだなあと思っていたけど、こんな欺瞞野郎だったとは驚きだ。
今回のリリックからは「憲法九条バンザイ! 戦争反対しないナショナリズム死ね」って内容をキレイごとで塗り固めてるとしか思えなかったよ。しかも巧妙に予防線貼りまくりなのがワロス。
これを「素晴らしい」と言えるのは上記の主張に何の疑問ももたない「政治的」なヒトなのではないかと勘ぐってしまう。そうでなければ何も知らないバカかと。L5発症だよ。
なんといってもナショナリズム死ねと言っておきながら三島由紀夫を曲解してまで登場させることにつきる。
そんなに三島ファンでもないオレだが、三島の自殺が「大国のいいなりを憂いた」ことだけでないことくらいさすがに知ってる。もしそれだけで死んだと思っているなら、それは自殺した三島に対して失礼ではないかね。
三島は戦後民主主義に反対していた。つまり憲法九条なんてまったく認めていなかった。「諸君は武士だろう、武士ならば、自分を否定する憲法をどうして守るんだ」←これが三島のパンチラインだぜ。*1
内容のあるリリックでちゃんと韻を踏むのはたしかにむずかしいし、それができるだけでもものすごいことだとは思うけど、それを指して「リリシスト」だなんて言う人がいると、そうかなあと思ってしまう。ドラえもんネタの曲以外オレには聴きにくくて暑苦しいとしか思えなかったので1曲とおしで聴くだけでカンベンと思っていたんだけど*2、まとめ動画まで作ってる人がいてビックリだ。アレをずっと聴き続けられるなんて、オレからしたら頭がおかしいと思う。まあオレのほうが頭がおかしいんだろうけどな!
あと、論理的な整合性のある主張なんて、そもそもニコラップリスナーは期待してないんだからオレの主張は的外れなんて意見もあるかもしれないが、それならこういったテーマでリリックを書く次郎(仮名)くん(読み方:ジロカメくん)自身が的外れってことになる。
最悪な聴き方としては、「なんとなくこの曲好きだし、平和のほうが良いに決まってるし、憲法九条守っていかなきゃね!ピースピース!!」みたいな感想。
もちろん平和のほうが良いに決まってるが、資本主義自体がうまくまわらない世の中で、戦争という選択肢もありうるという政治的立場を検討する余地はアリだと思うし、そのことに対して想像力はもつべきではないかと思うワケだよ。
それとも今日明日の食事すらもままならぬ荒みきった生活を享受してまでも戦争反対・護憲を貫ける意志があるというのでしょうかね? この曲からは微塵も感じられなかったけどさ。
押し付け憲法の民主主義を享受しながら、すなわち米国植民地に住みながらの平和バンザイ、おつかれさまです。欺瞞の元はいつでも自己矛盾なのですよ。
……ここまで書いてあらためて聴き直してみたら、リリックの読み間違いをしてるなオレ。むしろナショナリズムおよび三島は「人命よりも価値のある宗教など何処にも無いというのに、爆薬腰に巻き、お終い」の、一例として挙げているのだな。
だったら他人様の価値観を見くだしている、否、一切認めていない点でなおさら欺瞞じゃねえか。なんというファシズム!
というわけで、このまま晒しage。ニコラップ本スレでも大評判の次郎(仮名)くん(しつこく読み方:ジロカメくん)をマジキチブロガー・ワンワンがネガキャンと。お前らジャンジャン宣伝しろよ!