アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

志村志保子『女の子の食卓 5 (5) (りぼんマスコットコミックス クッキー)』

 いつも描きにくいテーマをきちんと描いてくれる、志村志保子さんはそんな作家さん。とにかく短編が巧い。いつも言ってることだけれども。
 この『女の子の食卓』は、雑誌「Cookie」に連載されているもの。一話16ページで、今回の単行本にはそれが9本収録されている。それと、40ページのものが1本入ってる。
 今回の中だと、いちごショートケーキのと、ルートビアのが特に印象に残ったです。伸び上がった小学女子の単純ゆえのフクザツ心理。
 あとは、某巨大掲示板志村スレでも話題になっている読切40ページのもの。あ、小学女子ではないけれどこれも同じパターンですね。伸び上がってたのに転落感→単純ゆえのフクザツ心理っていうスジ。
 調子にのってる時ほどカウンターを食らっちゃうことってあるよね的な。あるいは調子にのってる時ほど迷走しちゃうよね的な。ありすぎて困る。
 自分的なツジツマ合せに他人を巻き込んでしまう罪悪感と、それゆえに一人でいることを選んでしまうみたいな。
 読者も、きっとそういう人がメインなんだろうな…。
 まあアンチに言わせれば、「そういったことがわかる私」を気取った選民思想というか、ようするにメンヘラじゃん的な。ま、そこまでわかってるアナタも立派にメンヘラだと思うっすよw
 ところでメンヘラでない女の人っているの?