アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

いくえみ綾『スカイウォーカー (ヤングサンデーコミックススペシャル)』

スカイウォーカー (ヤングサンデーコミックススペシャル)
いくえみ 綾
小学館 (2008/01)
おすすめ度の平均: 4.5
5 ふたりとも天才
5 切なくて切なくてあったかい。
4 世界観がすばらしいです!

 さて、久しぶりにいくえみの新刊が出てるというので、書店に買いに行ったのだが、なかなか見つからないのだった。それもそのはず、この本、いくえみ的に初めて小学館の青年コミック系で出す本だからであります。
 つかさ、書店のヒト、気を利かそうや。仕事だろ?
 数軒まわった中で、なんばのジュンクドウにして初めて他のいくえみ単行本といっしょに並べてあったわさ。こーゆーのって、趣味のポップ作りより大事だと思うんだよね、新大阪駅にある某書店さん? 松本大洋だの冬野さほだの集めて趣味趣味ワールド展開するヒマあったらいくえみ一箇所に集めようや。今んとこ少女マンガ家目指してる子にとって、一番マネしたい作家の一人だろ常考

 すまない、愚痴になりましたwwwww
 で、内容なんすけど、この中でオレ表題作の『スカイウォーカー』しか民生の曲知らんわ。他聴いたことないわ。←そんな浅いファンですが、民生は好きだねえ。特に『スカイウォーカー』はガチ。この曲、数年前にずっとリピートしたなあー。大好きだった。ってウソついた、ウソ。『マシマロ』も知ってるわ。まあ、この本の中じゃオマケ的に描いているヤツだから、アレだけどね。ってアレっていったい? まあ、その、ぶっちゃけどうでもイイわけよ。
 いくえみ好きだから民生を聴いてたってワケじゃないし、その逆も然り。いくえみのいくつかの作品は、過去の自分にとってどうしようもなく必要だったし、民生のいくつかの曲もまた然り。でまあ、「一粒で二度おいしい」というこなた的な発言になってしまうのですが、この単行本はまさにそういうもんだと思うのですよ。

 余談になりますが、こないだ久々に少女マンガ的に話題がブレないヒトに出逢って楽しく歓談したんですが、いくえみに民生がとりついた頃に(笑)読むのやめてしまったのだそうです…。オレより若い子で、なのにちゃんとくらもちふさこのスゴサがわかっているヒトだっただけに、ちょっと残念。
 オレは、ちょうど民生がとりついた頃のいくえみに猛烈に夢中になったから。今でも一番好きなのは、『10年も20年も』って短編。このブログでも何度も書いたけど、いくえみは、この作品のバリエーションをことあるごとに描いているんですよ。『みつめていたい』がそうでしょ、『君の歌がある』もそうでしょ、『バラ色の明日』の「WHO」もそうでしょ。
 というわけで、すでに単行本の作品の紹介ではなくなっているのですが、表題作を読んでの読後感は、『天然バナナ工場』みたいだなあって思った。余韻の残し方とか似てるよね? ね?
 って厨房の感想文かよwwwwww それなんて中二病wwwwwwwwwwww


 なんて言いつつ、実は『MANY』がかなり好き。委員長萌え。いくえみが時々描くあの手のDQNな男がなんか好き。なんかね、いい感じだから。わかる? 「いい感じ」って。
 ま、読んでみなってことなワケよ♪