ここ最近の読書傾向
↑最近読んだ本です。
瀬戸内先生のは、大杉栄と伊藤野枝を中心にした評伝です。綿密な取材と資料をつきあわせ、当時彼らがどういった着物を着ていたか?ということまで書いてあって、服ヲタの自分としては読んでいて興味津々でした。野枝の着物から質屋の話へ移り、当時の世相やら大杉がいかに万人に人気があったか、などなど筆運びが絶妙、さすが寂聴先生だと舌を巻きました。
もう一冊のほうは、浅羽通明が『アナーキズム―名著でたどる日本思想入門』の中で、灯台社・明石順三の名前を紹介していたのをおぼえていて、購入してみました。なるほど、戦前・戦中の灯台社のあり方は、相当にアナキズムに通じるところがあるなと思いました。ちなみに浅羽センセの元ネタは『鶴見俊輔集〈9〉方法としてのアナキズム』で、本書ではないようです。
↑今読んでいる本です。偶然同じ作者の本を続けて入手。これは知恩寺の「秋の古本まつり」で入手、百円でした。ちなみに知恩寺の住職さん(70年代当時)と縁のある本でした。これも御仏のなせる技でしょうかね?
やっぱりどことな〜くサヨク臭のする作者ではあるんですが(ご存知の方はご存知だと思いますが、ワンワンは反共ですwww)、うまくまとまっているのでサクサク読めます。日本近代史と宗教にあらためて興味が向いているようですね<自分
しっかしこうやって読んでみて思うのは、昭和初期〜戦中にかけての自分の知識のなさです。もうちょっと勉強しといたほうがいいな<自分