アポストロフィーS

ワンワン!ワンワンワン!

女王の教室 #11

女王の教室』最終回、90分スペシャルでした。正直ちょっと物足りないエンディング。ほぼ予告で流れていた映像から察せられる通りの展開すぎて、微妙な尻すぼみ感は拭えない、というカンジ。
 つかね、対立役としては教頭センセでは力不足であり、教育委員会からの圧力とそれを背景にした職員室内での政治(たとえば校長派と教頭派に別れて対立する構図とかね?)みたいのがあればもうちょっと盛り上がったのではないかと思ったんですよ。
 むろん、それを差し引いても相当によく出来たドラマだとぼくは思っています。今回にしても、仰げば尊しを歌うところなんて…(´Д⊂グスン また、主人公の家族の描写も良かった。大林カントクの尾道三部作で育ったので、お父さん役の尾美クンがあの声で結婚の思い出を語るシーンとか激萌えでした☆
 で、ちょっと思い出し引用↓

 愛しつつ抵抗する。反逆しつつ愛する。伝統──それは芸の伝統ばかりではなく、人間が世々を経て生きるということだ──を、生きているまま継承する正しい方法は、これなのだ。伝統という言葉をわれわれは否定的な意味でしか用いることがない、といったエリオットの言葉を瑠璃子はふと思い出していた。
有吉佐和子断弦』より

 この番組のスタッフとキャストにリスペクト☆ お疲れ様でした〜。






 もひとつ追記。天童センセに「何でそんなに頑張れるんですか? 何でそんなに教師が好きなんですか?」と訪ねられたマヤの答え、「教育は奇跡を起こせるからです。子供たちは成長してゆく中で予想以上の素晴らしい奇跡を起こします」──「奇跡」への信仰告白。それは「革命」とも「伝統」とも置き換え可能なものでしょう? っていうのは蛇足っすかね…すみません。